私は透真の腕に腕を絡めて…父と歩いたヴァージンロードを歩く。


「…緊張してるのか?」


「うん…」


「唇が震えていた…」


歩きながら透真は私の耳元で囁く。
低くて優しい声。


「……俺について来い…」


「はい…」


二人で言葉を交わしながら…教会の外に出た。


教会の鐘が私たちを祝福するのかように鳴り響く。


皆の祝福の声も止まない。