「一生のお願いだ…にんじん食べてくれ」 「嫌いなんですか?」 「……そうだ…」 「……へぇ~っ…」 澪生は少し邪悪な笑みを浮かべる。 「……透真社長も完璧な人間ではないんですね~」 「…パーフェクトな人間なんてこの世界に居やしない…」 「……」 澪生は俺のにんじんを美味そうに口に運んだ。