2人がラブラブな時には、胸の奥が締めつけられて……。


2人がケンカした時には、一緒に悩んで、慰めるのが辛かった……。


それが卒業する、その日まで続いた。



それからは、2人とも東京の大学に進学して、
顔を合わせる事も少なくなって……。


時間とともに、自然と複雑な想いは消えた。



――なのに。


別れちゃったなんて、嘘でしょ……?


あんなに、ラブラブだったのに、どうして?



私……2人に憧れてたんだよ?



だから、恋がしたくて――――……


純愛の本とか読んだりして……。


恋愛に憧れて――…



―-恋愛。



そう思った瞬間。

ふと、頭に浮かんだのは…………。


やっぱりね、


――足長さん。


だったんだ。