素直に飛び出した言葉に、

「ハ……ナ?」

ジュヨンさんが顔を上げた。



ドクン、ドクン……。

重なり合う視線。
ちゃんと目を見て――。


私は、ずっと伝えたかった言葉を口に出した。



「(あなたを愛しています)」


ふわっ。

気づいた時、私はジュヨンさんの腕の中にいた。


きゃあ。

突然の抱擁に、どうしていいのか戸惑う。


ドキドキして、胸が苦しいよ――。



「僕モ、ハナ……君ヲ愛シテイマス」



耳元で聞こえた、その言葉に、
涙が止まらなかった。



「ごめんなさい……ごめんなさい……」


私が臆病だったから……。

ジュヨンさんの心も、
指も――――傷つけた。


だって、私の完全な片思いなんだと思ってたから……。

いつまでも、ジュヨンさんの優しさに甘えて、そばにいてはいけないって……。


だから…………。


「(もういいよ)」

ジュヨンさんの優しい声が、震える心を包んだ。



「サランヘヨ……」


私は「愛してる」と何度も繰り返した。


ジュヨンさんの、腕の中で――――……