運命の初恋愛

――2年前。

雪の降る12月――。


その日は、ジスさんの誕生日で、4人で集まってお祝いのパーティーをしていた。


うっかりケーキを買い忘れていたジナさんは、慌てて買いに行こうとした。


外は雪。
滑りやすい道路。


――『危ないから』


そう言って、テソンさんは代わりに買いに行ってくれたんだって……。


だけど、そのまま帰ってこなかった――――。



「……姉は、自分の誕生日に起きた事故だったから……責任を感じて――……」


落ち込むジナさんが、ジュヨンさんに助けを求める姿を見て、ある決心をした。


――ジナには、ジュヨンが必要――


ジスさんは、何も言わずに姿を消した。



「そんな……」


突然聞かされた、ジュヨンさんの過去。
私の頭の中は混乱していた。