日当たりのいい、窓際のテーブルに向かい合わせに座っている。

カタカタ、秋風が窓をたたく。



もしかしたら、……って思っていたけど。


ジナさんがジュヨンさんを見つめる瞳に、特別なものを感じていたから。


やっぱり、そうだったんだ。



「ジュヨンは、私を友達以上には見てくれない」


涙を浮かべて言う、ジナさん。



「世間では、婚約者だって噂されているけど、そんな特別な存在ではないの」


大きな瞳から、ぽろぽろ流れる涙。



「――私には昔、結婚を考えていた人がいるの」



それって……。


「ジュヨンさんの親友……の事ですよね」

私が言うと。


「ジュヨン、あなたには何でも話しているのね」

ジナさんの顔が曇った。



「その……話の……流れで……」

私は意味もなくフォローした。




「だったら……私の……姉の……事は……?」


ジナさんが沈んだ声で、悲しそうに言った。