ふふっと、二人で笑った。 「・・・あたしね、今日、この場所に来ることができたら、死のうと思ってたんだよ」 「え?」 「お兄ちゃんに、逢いたくなっちゃってさ・・・」 あたしは上を向いた。 「でも、ダメなんだよね。あたし、この場所に来たら、尚更死にたくなくなっちゃったんだ」 中央にある木を見上げた。