涙が止まらない・・・
「・・・なんだか、今、やっと、お兄ちゃんがいないんだって・・・分かったような気がして・・・」
あたしの隣に、お兄ちゃんはもういない。
ヒロくんとの間に、もう・・・。
「・・・実は俺もだったんだよね」
「え・・・?」
「なんか、実感わかなかった。兄ちゃんがもういないってこと。だから葬式や通夜には行かなかった・・・。
兄ちゃんが死んだことが、本当になっちゃう気がして・・・」
「・・・そうだったんだ・・・」
「こんなこと女に言うの、恥ずかしいだろ?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…