その涙も俺のもの

がっつく美優の唇に、生クリームがついている。


「へ?うひょ?!」


「うひょじゃねーよ」



俺は手を伸ばした。

美優の唇についたクリームをすくい、そのまま自分の口に入れる。



「っ///」



顔を真っ赤にしている彼女。



「なんや?」


「いえっ!何でもないですうぅ…」


語尾は消えそうになっていた。