ひまわり


「ただ行くだけじゃん!
いつまで縛られてんよの?」

「縛られてる?俺が。」

「縛られてるからいけない。
おばさんの言葉にも縛られてるから行かない。でしょ。」

「意味わかんねぇ!」

「勝手にキレて。呼び出して喧嘩ごしに話して喧嘩になって…
こっちが言いたいよ。意味わかんねぇって!」

「だったらお前だけが行けよ!」
「行くよ!おばさん待ってるから!私はちゃんと仏壇に線香あげに行く!」

「勝手にしろ!」

「勝手にするよ!私が馬鹿だった。理解出来ないあんたと張り合うだけ無駄だった。もういいわ。」
「あっそ!」
って言い奥へ消えた。

リビングに残された私たち。
緊張の糸が解けたのかな?
綾乃が泣き出した。"怖かった"って泣き出した。
"ごめんね"って抱き着き慰める。
今それしか出来ないから…

泣いた私もメイクが崩れたから
洗面所を借りてメイク落とした。

すっぴん顔を見て2人で笑った。