「最初はただの気の合う女友達だった。だけどある日…、亜美に“付き合って欲しい”って告白されたんだ。」




―えっ…。





しゅーちゃんから飛び出した“告白”の言葉に思わず顔を上げる。







それは、わかっていたハズの言葉。

しゅーちゃんは水島さんと婚約までしてたんだから。
それまでの過程で…、そういうお付き合いがなかったなんて考えられない。





しゅーちゃんも私も、あの頃みたいな子どもじゃない。






私の知らないしゅーちゃんの時間があるのは当たり前のこと。







それなのに…
やっぱり複雑な気持ちは隠せずに
不安な目をして彼を見つめていると







「あのなぁ。そんな顔されると心が折れるだろーが。」







そう言って
しゅーちゃんは私のオデコをピンッと弾く。