「って言っても、何から話せばいいのかなぁ…。
いろいろありすぎて話が長くなっちまいそうだな。」
こんな緊迫した状況なのに、妙にのん気なしゅーちゃん。
「いいよ、ゆっくりで。
ちゃんと聞くから。」
そんなしゅーちゃんにホッとして笑いかけると彼は“サンキュ”と言って私の頭をポンポンと叩いた。
しゅーちゃんは大学時代のコトからゆっくりと話してくれた。
私と別れた後のコト
そして…水島さんとの再会と、婚約のコト。
「亜美とは社会人になってからCobraで再会したんだ。
最初はお互い例の事件が尾をひいて、何となくぎこちなかったけど…もう俺もいい大人なワケだし。
アイツ自身はすげぇイイヤツだから…。
時間が経つにつれてそんなわだかまりは消えていってさ。俺と祐吾と亜美はよくCobraでつるんで遊んでたんだ。」



