は~、相変わらずコイツは単細胞でケンカっぱやいな。
そりゃあさ?
俺はオマエや高宮みたいな鈍感天然人間じゃないから、3年前に犯した大きな勘違いには、今更ながらにピーンときましたよ。
多分…あの時見た赤ん坊は、目の前にいるこの子なんだろう。
そしてこの子は藤堂の子どもじゃない。
この子は…
俺の子どもなんだろう。
そうじゃないと説明がつかないくらい、この子と俺はよく似てる。
それに喋り方が高宮にそっくりだ。
この目の前にいるクソガキは藤堂の子どもじゃなく、俺の子ども。
は~~~~~……。
なんだ、そのオチは。
アホらし過ぎて、力が抜ける。
こういう結果なら、3年前に高宮とガキごと奪えばよかった。
過去の俺の失態を思うと、恥ずかしいやら、情けないやらで、昔の自分に殺意を覚える。



