君を想うとⅢ~True love~




「ぶ…ちょう…???」



目の前に現れたのは、
俺の恋敵、藤堂秀人。




「Hi,久しぶり。藤堂。」



あ~~~~あ。
恨むよ、神様。




俺は高宮に会いたかったのに!
コイツになんて絶対会いたくなかったのに!!





ドコまでもイジワルな俺の神様にイラつきながら



「イチゴシェイク、5ドルな。」



クソガキの注文したシェイク代を請求すると




「あんた…、何してんだよ、こんなトコで。」



藤堂は何故かイラつき気味に俺を睨む。






「え?見てわかんない??現在、屋台のバイト中。」




あのなぁ。
睨みたいのもキレたいのもこっちだぞ?
なんで俺がオマエに睨まれなきゃならんのだ。




イヤミを込めてニッコリと微笑むと




「ホント…相変わらず勝手だな。
アンタ、なんにも感じねぇのか?
この、仁の顔を見ても。」




そう言って。
藤堂はさらに強い目をして俺を睨んだ。