「ぶ…ちょう…???」
目の前に現れたのは、
俺の恋敵、藤堂秀人。
「Hi,久しぶり。藤堂。」
あ~~~~あ。
恨むよ、神様。
俺は高宮に会いたかったのに!
コイツになんて絶対会いたくなかったのに!!
ドコまでもイジワルな俺の神様にイラつきながら
「イチゴシェイク、5ドルな。」
クソガキの注文したシェイク代を請求すると
「あんた…、何してんだよ、こんなトコで。」
藤堂は何故かイラつき気味に俺を睨む。
「え?見てわかんない??現在、屋台のバイト中。」
あのなぁ。
睨みたいのもキレたいのもこっちだぞ?
なんで俺がオマエに睨まれなきゃならんのだ。
イヤミを込めてニッコリと微笑むと
「ホント…相変わらず勝手だな。
アンタ、なんにも感じねぇのか?
この、仁の顔を見ても。」
そう言って。
藤堂はさらに強い目をして俺を睨んだ。



