そう思っていたから……
「おにいさん、イチゴシェイクください。」
あのクソガキが俺の目の前に現れた時には驚いた。
「え…???シン…、この子オマエの親戚か??」
アイツを見て驚いたのは俺だけじゃない。
隣にいたレオまでもが、目を白黒させて驚いてた。
驚くのも無理はない。
目の前にいる、このクソガキは恐ろしいほど、俺によく似ていた。
姿形も、目鼻立ちも、何もかも、
目の前にいるこのガキは、子どもの頃の俺にそっくりだった。
そして…
「仁~。買うもん決まったか~??」
クソガキの後ろから。
だるそうに歩いてくる男の影に、俺はもっとビックリした。



