あと…無性に星が見たくなって、モンゴルに行ったときもあったよ。
一面の草原に寝そべって夜空を見ると…
恐ろしいくらいに沢山の星が俺を見下ろしてた。
いろんな国でいろんな星を見たけれど、モンゴルの星は…本当にキレイだったな。
高宮。
一面の星空を見上げながら想ったのは…
やっぱり、君のコトだったよ。
あの満天の星空を見てるとね?
自分の存在がどんなにちっぽけで
自分の悩みがどんなに小さなことなのかが、よくわかるんだ。
高宮。
あの空を見ながら、俺は素直にこう思ったよ。
『もう一度君に逢いたい』…って。
もう一度だけ、君を抱きしめたいと思った。
俺の耳元で“桐谷慎”って囁いて、俺だけに見せるあの吐息を聞かせて欲しいと切に願った。
何度考えても
どんなに離れていても
俺が考えるのはいつだって、君のコト。
俺の心をかき乱すのは、
いつだって君の存在。
だから…ね??
俺、実は君をさらいに行こうと、
1度だけ日本に帰ったときがあるんだ。



