「りおちゃんママ~!!
りおちゃんママのベールはボクが持ってあげるからね~!!」




理央の足にしがみつきながら、仁は嬉しそうに話しかける。




「ありがと、仁。
頼りにしてるわよ~。」


「うん!!
まかせて!!」



そんな風に柔らかな時間の中で、ゆったりと式までの時間を過ごしていると。






「wait,wait!!Please wait!
Here is bride's ante room!!」





なんだかドアの外には穏やかじゃなさそうな声が響きはじめた。



どうやら何かトラブルがあったらしく、ブライダルプランナーさんと思われるオンナの人と誰かが言い争っているようだ。