「なに……??
どうしたの??しゅーちゃん。」
しゅーちゃんの突然の行動に驚いて、心配そうに彼の瞳を見つめると
「別に?
なんでもないよ。
ちょっと弱虫な店員にイラついただけ。」
そう言って。
私の頭をポンポンと叩く。
「ほんとに?
そんな風には全く見えなかったけど…」
さらに問い詰めようと、しゅーちゃんのTシャツの裾をギュっと握ると
「母さん、みて~。
イチゴシェイク!!」
仁が嬉しそうに、私に微笑む。
「おいしそうでしょ?
イチゴいっぱいなの~。」
「あ…ホントだね、仁。」
「バナナとキュウイとマンゴーもあったよ!!
いっぱいいっぱい果物あったんだけどね!!
じんはイチゴにした~♪」
その仁の笑顔で、思わずしゅーちゃんとの会話を止め、
質問しようとした内容をすっかり忘れてしまった、私。
でも…
このしゅーちゃんの不可解な行動のナゾが解けるのは、もう少し先のコトだったりするのです――……。



