君を想うとⅢ~True love~




「なに……??
どうしたの??しゅーちゃん。」



しゅーちゃんの突然の行動に驚いて、心配そうに彼の瞳を見つめると




「別に?
なんでもないよ。
ちょっと弱虫な店員にイラついただけ。」




そう言って。
私の頭をポンポンと叩く。




「ほんとに?
そんな風には全く見えなかったけど…」




さらに問い詰めようと、しゅーちゃんのTシャツの裾をギュっと握ると



「母さん、みて~。
イチゴシェイク!!」



仁が嬉しそうに、私に微笑む。





「おいしそうでしょ?
イチゴいっぱいなの~。」



「あ…ホントだね、仁。」



「バナナとキュウイとマンゴーもあったよ!!
いっぱいいっぱい果物あったんだけどね!!
じんはイチゴにした~♪」




その仁の笑顔で、思わずしゅーちゃんとの会話を止め、
質問しようとした内容をすっかり忘れてしまった、私。




でも…
このしゅーちゃんの不可解な行動のナゾが解けるのは、もう少し先のコトだったりするのです――……。