君を想うとⅢ~True love~





「え…??11時から、あの丘の教会で…、でしょー??」



遠くにいるしゅーちゃんにも聞こえるように。
少し大きな声で明日の結婚式の時間と場所を伝えると




「あ~~!!そうだった、そうだった!!
11時から挙式だったな!!あの丘の教会で!!!
あ~~楽しみだな~!!
や~~~っと念願の叶う日が来たわ!!!」




仁の手を引きながら、
私に向かって、何故かしゅーちゃんが大声で叫びだす。





ナニ!?
いったい何なの!?




しゅーちゃんのナゾの行動に疑問を抱きながらテテっと彼に走りよると、




「Deprive if it is possible to deprive!!!
……Director!!!! 」



屋台に向かって。
自信満々な笑みを浮かべながら、しゅーちゃんが叫ぶ。





ナニがあるの!?




そう思って、しゅーちゃんの視線の先を探すけれど…
遠すぎて、何も見えない。
何かおかしなモノがあるとも、思えない。