『なぁ、伊織。
俺と付き合ってる時、部長のコトどう思ってた?
素直に好きって認めたのはどれくらいなんだ?』
『えぇっ!?
突然ナニ!?』
『い、いやっ!!ホラ!!
参考までに聞きてぇな~と思って!!
ふっ、深い意味はないんだぞ!?深い意味はないんだ!!』
そう言って。
ワタワタバタバタ落ち着きなく、動揺しまくってたしゅーちゃん。
アレは…
きっと理央のコトを聞きたかったんだよね?
理央へ芽生えた恋心に戸惑って。
どうしていいのかわかんなくなって、
思わず経験者の私に相談してしまった、ドジなしゅーちゃん。
理央も“あたしは攻めてる!!”とか言いながら、決定打になるようなことは何一つしようとしなかった。
『あのオトコ。
あたしを目の前にしてもベッドに誘いすらしないのよ!?』
なーんて。
過激な発言をしてたけどホントは気づいてるんだよ?
私のために…そうしてくれたんだよね??
仁がもう少し大きくなって。
私一人だけでも仁の面倒を見られるようになるまで。
それまで…
きっと理央は待っていてくれたんだと思う。



