―☆―☆―☆―☆―☆―☆― 【アリストコート901号室】 幸田先生が去って…、リビングに一人取り残された、私。 大きな窓から見える、代官山の夜景と喧騒。 それらをBGMにして、私はそっと封筒の奥に隠れた便箋を手に取った。 高級そうな紙につづられた、桐谷慎からの初めての手紙。 便箋の中には… こんな風な文面で、 文字がつづられていた――……。