「なん…で…??」
私はショックのあまりに力が抜けて。
ヨロヨロとリビングに座り込む。
どうして荷物が何にもないの??
どうしてカレがここにいないの??
頭の中は真っ白で。
『なんで?』しか考えられない。
ココに来さえすれば、全て解決すると思っていた。
桐谷慎は絶対に待ってくれると思ってた。
私は……、今度こそちゃんと言おうと思ってた。
「桐谷慎を愛している」と。
今度こそちゃんと言葉にして、
身も心も全部全部、
カレの元に飛び込もうと思っていたのに!!!
「なんで……、
なんで……っ!!!??」
12時まで待ってくれるって言ったじゃない。
待ってるって約束したじゃない!!
なのに……
なんでアンタがココにいないのよ!!!!



