君を想うとⅢ~True love~



「なん…で…??」



私はショックのあまりに力が抜けて。

ヨロヨロとリビングに座り込む。






どうして荷物が何にもないの??

どうしてカレがここにいないの??






頭の中は真っ白で。
『なんで?』しか考えられない。






ココに来さえすれば、全て解決すると思っていた。

桐谷慎は絶対に待ってくれると思ってた。

私は……、今度こそちゃんと言おうと思ってた。





「桐谷慎を愛している」と。




今度こそちゃんと言葉にして、
身も心も全部全部、
カレの元に飛び込もうと思っていたのに!!!






「なんで……、
なんで……っ!!!??」





12時まで待ってくれるって言ったじゃない。

待ってるって約束したじゃない!!





なのに……
なんでアンタがココにいないのよ!!!!