人間天使のイブと人間戦車の私。
戦車の力をなめんじゃないわよー!!
心の中でギャオーと吠えていると。
私の表情を見て、幸田先生がクスクス笑う。
「あははは!!ホントにタフだねぇ、高宮さん。
よし、俺も出来る限り手伝うよ。」
「お願いします!
とりあえず今はハイスピードで車を進めてください!!」
「了解しました。」
窓の外に流れる、都会の風景。
忙しそうに歩く人達、
無表情で歩く帰り道のサラリーマン。
短絡的な楽しみに身を置く若者に
人生につかれきってる、年功者。
ありふれた毎日
ありふれた日常に
ありふれた人生。
だけど……
その一人一人の人生に、驚くような事件があって、忘れられない恋があるんだ。



