頭の中はパニックしすぎでフリーズ状態。
半狂乱になりながら先生の袖を掴むと
「高宮さん、落ち着いて。
メールは?
とりあえず空メールでいいから繋がるかどうか送ってみて。」
悪魔で冷静に。
幸田先生は私を諭(さと)す。
震える指で空メールを送信すると……
1秒後に返ってきたのは
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エラーレポート
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送信されたメッセージは
お届けできませんでした。
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――う…そ!!メールまで!?
返って来たのは義務的な、機械的な、冷たいメール。
どうしよう、
どうしよう!!!
焦る気持ちに、
恐怖心にさいなまれる、心の中。
頭の中によぎるのは、最悪のシナリオ。
このまま……
私と桐谷慎、
すれ違ったまま終わっちゃうの……!?



