ギュゥゥゥ…
いたい
イタイよ、先輩。
胸の奥が締め付けられて、息ができない。
目の前に突きつけられた現実がキツすぎて涙さえ出てこない。
わかってたハズなのに苦しい。
察するのと諭されるのは全然違う。
こんな風にハッキリと拒絶されたら、立ち直れそうにない。
もうやめてよ!!
これ以上、聞きたくないよ…!!!!!
心の中で叫んでもセンパイには届かない。
彼は私の目をじっと見つめると、またこんなひどいコトを言い放つ。
「一ノ瀬。
伊織がいる限り、
お前が伊織と友達でいる限り、俺はお前を恋愛対象として見ることは、きっとできない。
だから…俺はやめとけ。」



