君を想うとⅢ~True love~





ギュゥゥゥ…




いたい

イタイよ、先輩。



胸の奥が締め付けられて、息ができない。
目の前に突きつけられた現実がキツすぎて涙さえ出てこない。






わかってたハズなのに苦しい。
察するのと諭されるのは全然違う。


こんな風にハッキリと拒絶されたら、立ち直れそうにない。





もうやめてよ!!

これ以上、聞きたくないよ…!!!!!







心の中で叫んでもセンパイには届かない。
彼は私の目をじっと見つめると、またこんなひどいコトを言い放つ。





「一ノ瀬。
伊織がいる限り、
お前が伊織と友達でいる限り、俺はお前を恋愛対象として見ることは、きっとできない。

だから…俺はやめとけ。」