君を想うとⅢ~True love~



あ。今……
この人、軽くヒドイコト言ったよね…!?




幸田先生のイヤミにこめかみがピクピク動く。




「もうっ!!イヤミはいいから早く出発してください!!」




怒りに身を任せてギロッと睨むと




「うわっ、こわっ。
うーん……、同じメに合っても
軽い打撲と骨折で済んでるんだもんなぁ…。」




え……??



なんだか意味深な言葉を吐き出すと。
幸田先生はフゥっと息を吐いて



「じゃ……行きますか。」



私の車椅子を押し始めた。