「そうか……他人……か。」



先生はベッドの隣に置かれたイスにどっかりと腰を下ろす。



「驚いた……。
他人がこんなに似てるのか…。」



そう言って。
先生は私の顔をマジマジと見つめる。






イブ

桐谷慎





私の顔がイブにそっくりだと知ってるってことは……
この人は2人のコトを知ってるってことだよね??






「先生。」

「なんですか?」

「私も聞きたいんですけど…。」

「あぁ…。俺と2人の関係??」

「はい……。」





先生の顔をマジマジと見つめながら
先生の口から発せられる答えを心待ちにしていると





「俺はね。二人の愛のキューピッドなんだよ。」




まじめな顔して
先生は力のガックリ抜ける一言を口にした。