「はぁぁぁぁー!!??」


何言ってんだ!?
コイツ何言ってやがんだーっ!!??




「お前はバカか!!なんで俺がお前を泊めなきゃなんねーんだよ!!」


「え?だってあたしサンフランシスコ行きの航空券しか買ってないんだもん。」


「はぁ!?お前シスコに行く気なの!?」


「そうよ?悪い?」


「悪いわ!!行くのは勝手だけどな!!
行くならちゃんとホテルも取れよ!!」


「無理。だってお金ないもん。」


「はぁー!?」





あーいえばこう言う。
怒り狂う俺に、驚くほど冷静な一ノ瀬。
周りの人たちから見れば、さぞかしはた迷惑なカップルに違いない。






「まぁとにかくそんなワケだから、1週間よろしくね。
セ・ン・パ・イ♪」





にっこりウィンクしながら微笑む、余裕たっぷりの一ノ瀬。



む、む、ムカツクーーーー!!!!




そんな一ノ瀬にムカついて



「アホか!!絶っ対お前なんか泊めてやんねぇっ!!!!
大体なんでシスコに来るんだよっ!!!!」



フンっと鼻息を鳴らしながら、ギロリと睨むと一ノ瀬はにっこり笑ってこう言った。





「押しかけ女房に……と思って。」