コレを聞いて、しゅーちゃんはどんな顔をしてるのか。
どんな想いに駆られているのか、確かめることが怖くって。



ギュッとこぶしを握り締めたまま、下唇をかんで下を向いていると





「う~~ん、その答えは60点!!」





――はっ!!??





しゅーちゃんはあっけらかんとした声で、こんなわけのわからない点数をはじき出す。





意味がわからなくてハッと上を見ると


「今のじゃ何が言いたかったのか、わかんねぇよ。」

「えっ…!?」

「どうせフるなら、完膚なきまでに俺を叩き潰してくれねぇと。
じゃなきゃ俺はお前をあきらめ切れないぞ??」


そう言って。
しゅーちゃんは私の頭をポンポンと叩く。






「伊織。
中途半端な優しさは俺にとって、残酷さでしかないよ。」


「しゅーちゃん……。」


「お前の全部を俺にぶつけろ。
思ってること、全部吐き出せ。
じゃなきゃ……、俺はお前を諦めきれねぇ。」