チュンチュン、チュンチュン…




カーテンの隙間からこぼれる朝日と
かすかに聞こえる小鳥たちのさえずり。




ついに……

運命の日がやってきてしまった。








しゅ~ちゃんと、桐谷慎。






長く続いた、悪夢のようなトライアングルに終止符を打つ日がとうとう私の元へとやってきた。






ズルイのはわかってる。
だけど私はずっとこの日が来るのを恐れてたんだ。






どんな形であれ、
私をいつも支えてくれて
励ましてくれて、
あったかい愛を注いでくれた、大切なあの人。






私は…
そんな彼にさよならを伝えなきゃいけない…。







「はぁ・・・。」





思わずこぼれた、深いため息。





昨日の夜は…、よく寝られなかった。
しゅーちゃんのお別れ会で飲んだお酒は、まったく効力を示さなくって。


昨日の夜は一晩中、
彼のことを考えていた。