「えーっ!!??そんなぁ~!!
今日で藤堂係長とはお別れなんですよ!?一緒に行きましょうよ~~!!」
伊織は明日のコトもあるから、早めに帰って考えをまとめたいと思っているんだろう。
なのに…
そんな理由は知らない喜多川はグイグイ、ガンガン、伊織に攻め寄る。
うーーん。
昔の俺を見ているようだ。
猪突猛進で
他人の迷惑なんてお構い無し。
部長は…
こんな風に俺のコト見てたのかなぁ…。
な~んて。
伊織に詰め寄る喜多川を見てると、部長の気持ちになってフッと笑いが込み上げてくる。
攻める喜多川に
困る伊織
そんな二人を微笑ましく思いながら
「オラ!!行くぞ、喜多川~っ!!」
俺は喜多川をラリアットして、伊織からひっぺがした。
その瞬間。
ズザザザザー!!
ラリアットの威力のセイで、地面に倒れこむ喜多川。
「もうっ!!何すんですかー!!」
「うるせーなー!!2次会には俺がいりゃあ十分だろーが!!!
ほら…、みんな行くぞー!!!」
そう言って。
俺はみんなを2次会の会場に向けて歩かせ始めた。



