な、なんでこんな時に!!

俺、珍しく攻めてたのに!!!!








頭の中は一気に冷めて
一気にドン引きしてサヨナラしていく
肉食・しゅーちゃん。







う~わ~~~!!!!!!

恥ずかしい!!!!!!!!

正気になったら、なんか恥ずかしいぞ!!??






な、なにやってたんだ俺~っ!!!!







「ご、ゴメンっ!!!!」








慌ててアイツのシャツから手を引いてハァ~と大きく息を吐くと、伊織も慌てた感じで乱れた服を整えた。








「藤堂くーん!!??」


「高宮センパ~イっ!!
ドコっすか~っ!!??」









俺たちの慌てっぷりをよそに、ノンキに大声で俺たちを探し回る田中さんと喜多川。








――まったく!!






ちょっとは空気ってモンを読んでくれてもよくねぇか!!??



喜多川だって田中さんだって、俺と伊織が二人揃ってバッくれてんのわかってんだろ??!!


喜多川はともかく!!


田中さんは俺の気持ちにうっすら気づいてんだから、今日くらいはそっとしといてくれてもよくねぇか~っ!!??








ハァ~と盛大にため息を吐いて、その場にしゃがみこむと伊織も目の前にちょこんと座る。




「なんだよ。」

「フフッ。なんだか落ち着かないな、と思って。」

「なにそれ、バカにしてんの??」

「ううん。
しゅーちゃんらしいなって思ったの。」