君を想うとⅢ~True love~



だから……
俺はこの大恋愛に決着をつける。








もしも奇跡がおこって伊織が俺を選んでくれたとしたら。







俺は……
伊織のもう1つの顔にちゃんと目を向けてみようと思う。





俺の知らない、知ろうとしなかった本当のアイツを好きになりたい。





願わくば



高宮伊織という女の全部を包みこんで、守って、理解して、認めて、信じてやれる……




そんなデカイ男になれるように、アイツと一歩ずつ歩んでいきたい。










でも…もしダメだったなら。








伊織とは違う、他の誰かと。
そう思いやって生きていけるように……努力していける自分でありたい。











俺は…いろんなヤツを傷つけた。









祐吾に

亜美に

伊織。








それに…
一ノ瀬。











俺は自分の心に正直でありたいと、いつもいつも願ってた。


自分の意思をねじ曲げて、他人のルールの中で生きていくなんてまっぴらゴメン。




俺は自分の思うままに生きて、自分の意思を貫き通して生きていく!!







そう思って、27年間生きてきた。










でも……








それは大きな間違いだった。