君を想うとⅢ~True love~



「クライアントからの連絡は絶対だ。返信を求められているなら尚更だ。
それはお前だってわかってんだろ??」





『クライアントからの連絡は丁寧に迅速に』がウチの会社の鉄則だ。


競合の多いこういう業界だからこそ、クライアントへの対応は丁寧に慎重に迅速にするべきだ…と、新入社員の時に骨の髄まで叩きこまれた。




しゅーちゃんの言ってることは最もだ。
ビジネスとして考えた時にはそれが正解なんだろう。





でも…
この問題を放っておいたまま、逃げるみたいにここから立ち去ってホントにいいのかな……。





しゅーちゃんにそこまで言われても、なんだか納得の行かなかった私がオロオロと挙動不審な行動を取っていると





「あのなぁ。早坂さんが知り合いだからって甘えんじゃねぇよ。」





しゅーちゃんはポリポリと頭を掻きながら、盛大にため息を吐く。

そして私の目を真っ直ぐに見つめると





「伊織は“イブにそっくりの高宮さん”ってポジションじゃなく、いい仕事をして早坂さんにビジネスパートナーとして認めてもらいたいって気持ちはねぇの?」






そう言い放った。







「俺に対してのプライベートな話なら4日後にまとめて全部聞いてやる。
だから…今はちゃんと仕事しようぜ。」