桐谷慎という名のドエロな悪魔はニッコリと微笑むと
「それにね。
SEXは恥ずかしければ恥ずかしいほど意味があるんだよ?伊織チャン。」
そう言って彼は私のオデコにチュッと可愛くキスをする。
「高宮。SEXはね?
お互いの情けなくて恥ずかしい所を見せ合わなきゃ成り立たない。
だから尊くて、意味がある行為なんだと俺は思う。」
愛を言葉で語るより、体で語る方が好きな桐谷慎。
“カラダは口ほどにモノを言う”
彼は淋しがり屋でどこか愛に飢えた所があるから。
だから人肌と触れあうコトが好きなんだと思い込んでいたけれど……。
少し意味合いが違うのかもしれない。
「信頼してるから見せられる。信頼して、心を許してる相手だからこそ、どんな自分もさらけ出せるんだ。」
彼はそう言って彼は私をギュッと抱きしめると
「見せて?高宮。
誰にも見せられなかったホントのお前を。」
優しい目をして、桐谷慎は微笑んだ。



