「桐谷慎は…イジワルだっ…!!」



恥ずかしさに耐えきれなくて、涙目になりながら彼をキッと睨むと



「高宮はこの期におよんで、そ~んなカワイクないこと言い出しちゃうの?」



バカにしたように桐谷慎がフフンと笑う。






「高宮のホンキも大したコトないんだね。」


「だ、だって…!!!
どうすればいいの!?わかんない、桐谷慎の望んでる答えがわかんないんだもん…!!!!!」


「ふっ…、高宮はウソつきだね。」


「…!!!!!」



どこまでも弱虫で臆病でお子ちゃまな私は、怖かった。




なんとなく。
なんとなくだけど、桐谷慎の求める“ホンキ”には思い当たるフシがあった。




その行為はあまりにも恥ずかしくて。
なんだか獣のようで、そんなコトする自分を想像するだけでたまらなくはしたなく思えて、どうしてもできなかった愛の行為。







「…わかるでしょう??
何をすればいいのか、俺が何を求めてるのか、お利口さんな高宮はちゃーんとわかってるハズだよ??」



そう言ってニヤリと笑うと。
桐谷慎は私の大事な部分をショーツの上からそぉっとなぞる。




「あ、あぁ…っ!!!!」





待ち構えていた快感にうちふるえたカラダが、思わず大きくのけぞる。






もっと触って欲しくて、どんどん熱くなるカラダ。
そんな私の口内に指を入れると




「俺も…このオクチで気持ちよくしてよ。」




桐谷慎は私の舌に指を絡ませながら悪魔のように微笑んだ。