一見は軽く、いじわるく、からかうように。
でも瞳の奥には私の本心を見抜こうとする、鋭く冷たい桐谷慎が見え隠れをしている。





“高宮の本気を見せて”






って言われても…
どうすればいいのかさっぱりわからない。



桐谷慎の言う“お子ちゃまな高宮”はこんな時どうすればいいのか、どうすれば彼が喜んでくれるのかがわからない。




どうすればいい…?
どうすれば……。






足りない頭の中で必死に答えを導き出そうと、黙ったまんま考え込んでいると



「どうしたの?もう降参??」


「ふ…、あっ…!!」




ドSな悪魔はニヤリと笑いながら私の胸の頂をキュウッとつねる。




「あ、あ、、。」


「あ~あ~、こんなに固くしちゃって。高宮のカラダはいけない子だねぇ。」





耳元でそう囁くと、彼は私を後ろからギュッと抱きしめて首筋にそっと唇を這わせた。








「あ…ふっ……。」


「どうしたの?高宮。
これで満足?ちゃんと言わなきゃわかんないよ?」






そう言って。
桐谷慎はツゥと首筋を舐めあげながらもう片方の手をブラウスの中に忍びこませた。