「いひゃいっ!!
いひゃいっへば!!!ひりはにひん!!
(訳:イタイ!!イタイってば!!桐谷慎!!)」



涙ながらに頬の痛みを訴えると桐谷慎はニッコリと天使のように微笑みながら




「ウルサイ。
ズルくて悪い女の子になっちゃった伊織ちゃんには…オシオキが必要だからねぇ♪」




そう言ってギュギュイ~っとほっぺたを左右に強く強く引っ張ると。







「た~てた~て、よ~こよ~こ、ま~るかいて~~~…っ、チョンっ!!!!!!」


「ギャアァァァァ~~!!!!」





桐谷魔王に更にホッペに鋭い刺激を与えられ。
思いっきり手を離された、私は。






「いっっったぁ~~~いっ!!!!!!!!!!!!!!!」







強烈な痛みにのたうちまわりながら、ただその場にうずくまるコトしかできなかった。