死ぬほど恥ずかしい、そのHなやり取り。


必死になって、
それこそ崖っぷちから飛び降りるくらいの決心で迎えた、そのお誘いは。






「ぶっ…ぶははは!!!!!!!」




ドS部長による盛大な笑い声によって完全に消されてしまった。






「ぶはっ!!色気がないにもホドがある!!」






私の胸に手を置いたまま。
涙を浮かべながら爆笑する桐谷慎。





「高宮!!
お前は書類のハンコ貰うのと同じスタンスで男を誘うのか~!!」




ゲラゲラ笑いながらバカにしたように私の頭を叩く桐谷慎。





ひ、ひどくない!!??
私の必死の誘惑を~っ!!






「笑わないでよ!!
コレでも私、必死だったんだからね~~っ!!!」








本当…!!
谷底に飛び込むつもりでやったんだからねーっ(涙)






涙目になりながらヤツの太ももをパシンと叩くと。




桐谷慎は“ひぃ~”とお腹を押さえながら私の顔を見てフッと笑った。