「どうする…?高宮。」



少年のように
イタズラっ子のように私の顔を覗きこむ、桐谷慎。



その顔は期待に膨らんだ、したり顔。



悔しい!!

悔しいけど、あの悪魔は最後の最後で私が快楽という名の悪魔の手に堕ちてしまうのを全部、全部お見通しなんだ。





「桐谷慎の…イジワル!!」

「何、そんな簡単なコト今さら気づいたの?」





そう言って、彼は呆れたように笑う。




もうっ!!
やっぱりコイツはドSな悪魔だ!!!






プリプリしながらフンッと顔を背けて。
ふと視界に入った、彼の長くてしなやかな指を見つけて……はしたない私のお腹の奥はズクンと疼く。




ヤバい。

あの指で触れてほしい。

もっともっと気持ちイイ所を触って欲しい。







羞恥心なんてカンケイない。

あの時の私が欲しかったモノは、今よりも更に強い快感。








私は意を決して彼の右手をグッと掴むと。





「部長…っ!!ココにポンッと……。
お願いします……っ。」





恥ずかしさで真っ赤になりながら。
でも快楽という名の欲望には勝てなくて。






私は彼の右手を自分の胸に押し当てた。