だけど…
あなたに出会って初めて知ったの。
理性では制御できない、そんな狂気にも似た恋があるんだってコト。
信じられなかった。
自分にそんな感情があったなんて。
認めたくなかった。
運命としかいいようのない出会いがあるだなんて。
まるで磁石と磁石が引き合うように、
運命の糸が絡むように、
小さな会議室で出会ってしまった、あなたと私。
変だよね。
出会ったばかりの頃は否定ばっかりしてたのに。
今想えば、私はあなたに強烈に惹かれてたんだ。
理央の言う通り“嫌い、嫌いもスキの内”
あなたの存在を否定しなきゃ、しゅーちゃんと向き合っていられないほど…、
私はあなたが好きだった。
悔しいけど…
出会った頃から、ドSで、変態で、顔ばっかりご立派な淋しがり屋のあなたを心の底から求めてた。
倫理観なんて
体裁なんて
常識なんて通用しない
セオリーなんてどこにもない。
そんな狂気にも似た恋があるのだと…
お子ちゃまだった私はあなたに出会って初めて知ったの……。



