「まあ藤堂がどういうかはわからないけどね~。
俺は別に3人で仲良く毎日ハッピーな生活もアリかな~、と最近思う。」




シラーっとした声で。
桐谷慎はこんなバカなコトを言い始める。





「アンタ…、正気…?」





思わず飛び出た冷たい言葉にも負けず



「うん。残念ながらね。」



変態部長はご機嫌な声で答える。








ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!
“ちゃんと俺を選んで欲しい”って言ったのはアンタでしょーが!!!


今さらなんてこと言い出すのよ!!!!






怒りを込めた
ジトーッとした目で桐谷慎を睨んでいると。
暗闇の中でも気づいたのか



「アレッ?なんか怒ってる??」

「当たり前でしょ!!??」

「えー?高宮はおこりんぼだなぁ……。」




桐谷慎は不服そうにそう呟く。



そしてハァ~とため息をついた後。








「だって…。
別に俺はどうだっていいんだよ。
高宮が俺を選ぼうが、藤堂を選ぼうがどっちでも。」






桐谷慎は…
突然そんな身も蓋もないことを言い始めた。