和紗の話に驚かされるのは別に今に始まったことやない。
せやけど今聞いたんは、その中でもさらに驚きを通り越してる。
目をぱちくりさせるオレに、詳しく話し始める。当時、和紗は自分が本当はマコトさんの子供やったと偶然知ってしもてショックを受けて街を彷徨っていた。そうしてるうちに行き着いた先がゆきなちゃんの家で。その時丁度おんなしタイミングでゆきなちゃんが家出しようと2階から脱走する場面に遭遇した。
和紗に気付いた彼女の伝ってきた布がなんかの拍子に切れ、落ちてくるゆきなちゃんを助けようとした時、和紗にはその光景がまるで天使が舞い降りて来た様に見えた、と。
正直、そんな緊急事態に考える事とちゃうやろ、何を呑気な……と思った。
でもそんな事態やからこそ、ホンマに大切なものが何かって事に気付いたんやろう。
……オレにはそんな経験ない。和紗から話を聞くにつれ、2人の絆の強さを思い知らされる。
ますますオレの付け入る隙はないと言われてるみたいやった――。
せやけど今聞いたんは、その中でもさらに驚きを通り越してる。
目をぱちくりさせるオレに、詳しく話し始める。当時、和紗は自分が本当はマコトさんの子供やったと偶然知ってしもてショックを受けて街を彷徨っていた。そうしてるうちに行き着いた先がゆきなちゃんの家で。その時丁度おんなしタイミングでゆきなちゃんが家出しようと2階から脱走する場面に遭遇した。
和紗に気付いた彼女の伝ってきた布がなんかの拍子に切れ、落ちてくるゆきなちゃんを助けようとした時、和紗にはその光景がまるで天使が舞い降りて来た様に見えた、と。
正直、そんな緊急事態に考える事とちゃうやろ、何を呑気な……と思った。
でもそんな事態やからこそ、ホンマに大切なものが何かって事に気付いたんやろう。
……オレにはそんな経験ない。和紗から話を聞くにつれ、2人の絆の強さを思い知らされる。
ますますオレの付け入る隙はないと言われてるみたいやった――。


