今朝はチャリでカッ飛ばせない。

バスで通学。

激チャリしなくていいから楽かと思ったら、バスは結構混んでた。

隣に立ってたオジサンから、ヒトフェロモン配合で有名なフレグランスの香りがして笑えた。

オジサン、朝から頑張ってるなぁ。

あ、降りなきゃ。

クスリとしながらバスを降りて歩く。


学校の門をくぐり抜ける。

無駄に広い校内に入って、無駄に疲れる階段をタスタス登る。

そしていつもの様に、気だるく眠い目をこすりながら教室に入ったら。



…みんなが私を一斉に見た。

「へ?」

一瞬静まり返った。

本当に私を見てんのか?と思ったけど、やっぱりみんなこっちを見てる。

しかもコソコソと小声でなんか言ってるし。



理由はすぐに分かった。