「ね、写メとか交換した?」


「あ~、ちょうどプリとかなかったから今度送るってゆったよ。」

顔を見合わせる美雨と咲。


「紗奈、今日放課後プリ撮りに行くよっ♪」


「第一印象は大事だからね~♪」

2人の意見は、確かにもっともだ。だってあたしも第一印象で好きになっちゃったんだから。




――――

放課後、あたしたち3人は近くのショッピングセンターのトイレにいた。



「え、ちょっ!メイクするの?!」


メイクなんか七五三以来のあたしは、戸惑う。


「だあいじょうぶっ!あたしに任せて?」


美雨は、読者モデルでもしてそうなくらいスタイルもよくてメイクもすごくうまい。


「あたしも最近メイク頑張ってるし!だから、紗奈もね?」


咲も始めたんだあ。確かにみんなメイクくらいあたりまえだもんね。あたしも、先輩に少しでもかわいいって思ってもらいたいし‥



先輩のことを考えると自然と顔がほころぶあたし。



「紗奈、顔にやにやしてるっ!」

「ほんと、恋する乙女なんだから~」


そういって2人にちゃかされながら、メイクが終わった。


自分でアイロンをかけ、最近ミディアムくらいに伸びた髪を整える。



「よし、いざ出陣~(笑)♪」


あたしたちは、結局プリを5枚も撮って携帯に何枚か保存した。