私と彼の恋物語

「杏子!これ勝下建築にもってけ!」

兄貴の保はいつも私に雑用を
押し付ける。


これが雑用かって?


実はこれには裏があって
本当ならばこの設計図を元に
話し合いをしなければならない。

しかし兄貴はそれが面倒くさい
からと
設計図のことを何も知らない
私にしかも期限ギリギリに
もっていかせ

話し合いに持っていかれないようにするのだ。

当然なんにも知らない
ただの従業員が
しかもギリギリにきたら

先方だって
この設計図でいくしかなくなり
この一件は終了となる。

兄貴はそれを狙っているのだ。