「え?映画ですか?」
どこへ行くのか尋ねると、久しく聞いていなかった言葉が返ってきた。
「あぁ。お前が見たいって言ってた映画、今日までだろ?」
「もしかして・・・それで?」
「・・・・・・・・・そうだけど」
視線を外に反らして呟く晴太。
別に良かったのに・・・
わざわざ自分のために、仕事が終わって疲れている時にそんなことをしなくてもいいのに。
口には出さなかったが、美羽はそう思った。
だが、晴太にはそれが伝わったのか
「別に俺も見たかったんだし、気にすんなよ」
と言ってた。
付け足し感ありありだったが、ここは素直に頷いて晴太の行為に甘えることにした。
「ありがとうございます」
「おぅ」
ぶっきら棒に言うが、表情は笑っていた。
最近、話す回数が増えたことや、美羽と一緒にいる時間が増えたことを何よりも一番喜んでいるのは、他の誰でもない晴太だった。
美羽がもっと喜ぶことはないか、笑ってくれることはないか。
いつもそればかり考えてしまうのだ。
どこへ行くのか尋ねると、久しく聞いていなかった言葉が返ってきた。
「あぁ。お前が見たいって言ってた映画、今日までだろ?」
「もしかして・・・それで?」
「・・・・・・・・・そうだけど」
視線を外に反らして呟く晴太。
別に良かったのに・・・
わざわざ自分のために、仕事が終わって疲れている時にそんなことをしなくてもいいのに。
口には出さなかったが、美羽はそう思った。
だが、晴太にはそれが伝わったのか
「別に俺も見たかったんだし、気にすんなよ」
と言ってた。
付け足し感ありありだったが、ここは素直に頷いて晴太の行為に甘えることにした。
「ありがとうございます」
「おぅ」
ぶっきら棒に言うが、表情は笑っていた。
最近、話す回数が増えたことや、美羽と一緒にいる時間が増えたことを何よりも一番喜んでいるのは、他の誰でもない晴太だった。
美羽がもっと喜ぶことはないか、笑ってくれることはないか。
いつもそればかり考えてしまうのだ。

