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「美羽・・・美羽・・・・・」



晴太の声が聞こえ、美羽は目を覚ました。



「・・・はい」



寝呆け眼をこすりながら返事をする美羽。



「怠いかもしれないが、昼飯食べて薬飲もう。2時過ぎだし、食べれるだろ?」


「・・・はい」



熱のせいで、食欲がない。けれど、薬を飲まなければ治らない。


薬を飲むためにはご飯を食べなければいけない。



仕方ないか・・・。


看病してくれてる晴太さんにも悪いし・・・。



だが今はそんなことよりも、さっきのやり取りを思い出し、晴太と目が合わせられない。




「ほら」


「はい」



それは晴太も同じなのか、二人ともぎこちなく言葉を交わしながら、お盆の受け渡しをする。




「頂きます」


「どうぞ。・・・・・・・・美味いか?」



朝もそうだが、黙々と食べる美羽に恐る恐る尋ねる晴太。



「はい。・・・料理お上手なんですね」


「一応長く一人暮らししてるからな・・・でも、お前には負けるよ」


「そんなことないですよ。とっても・・・美味しいです」


「良かった」



安心したように、呟いた晴太。