お見合いから数日後。


今日は、日曜日。



晴太は家でテレビを見ていた。



本当は、美羽と出かける予定だったのだが、昨日の夜連絡があり、友人と約束をしていたのを忘れていたと言われ、今日のお出かけはなしになったのだった。



お見合いの日から、また以前の美羽に戻ってしまった気がして、晴太は焦っていた。



呑気にテレビを見ているようにみえるが、実際は付けているだけ。



頭のなかはこれから美羽との距離を縮めるためのことでいっぱいだった。



何か美羽が好きなモノはないか、興味のあるモノ・・・


何か探して、美羽の注意を引かないと手遅れになるような気がした。



美羽がどんどん離れていく。






だが、この時思いついた考えが、二人を引き裂いてしまうとは、晴太は思いもしなかった。