あれからの晴太は、ことあるごとに美羽にプレゼントをするようになった。



プレゼントを受け取っても、特別喜びもしない美羽に花束や、ネックレス、バッグなどを贈っている。



その後に、それら全て捨てられているとは知らずに──





「これ・・・」



差し出してきたのは、またしても綺麗な包み紙に包装された箱。



小さなため息がこぼれた。



「ありがとうございます。」



箱を受け取ると、すぐに部屋に持って行く。



そしてそれを袋に入れて学校用のバッグに詰め込む。



今回は小さかったため、難なく入ったが、バッグをもらった時は捨てに行くのが容易ではなかった。




─────────────・・・


翌日。



朝、学校へ行く用意をしていると晴太が声をかけてきた。




「今夜、俺が帰る頃からの予定は空けておけ」




今度は一体なに?

プレゼントの次は何なの?


「分かりました。」



全く分かりたくないが、仕方なかった。




いつになったら止めてくれるの?

プレゼント何ていらない。

言っちゃえば同棲や婚約を解消してくれることが、今のあたしにとっての一番のプレゼントになるのに・・・